プロの世界と演劇部の違い


演劇部がある学校も少なくありません。当サイト管理者の私も、演劇部に入部したことがあります。 しかしすぐに辞めました。なぜなら私は入部するまでに、プロの世界を経験していたので、演劇部のそれとプロの世界では、 あまりにも違っていたからです。

私は入部するまで、演劇部に興味がありました。同じように志高く夢を目指せる仲間ができるかもしれないと思ったのです。 しかし実際は違いました。演劇部はただの「ごっこ遊び」だったのです。

演劇部にはプロの厳しさもなく、ただ馴れ合いのなーなーとした環境でした。それもそのはずかもしれません。まだまだ子供の生徒たちが、 プロのような芝居ができるわけがありません。私も入部し、考えが浅はかだったと思いました。

しかしそれは大学でも続きました。大学も演劇系の大学に進んでみました。ひょっとしたら大学生なら、同じように志高い人がいるかもしれないと思ったからです。 しかし大学も演劇部と変わらない、もしくはその延長線上のようなものでした。

演劇部も演劇系の大学も、同じように馴れ合いのような空気がありました。ただ自己満足で芝居風な「ごっこ遊び」をしているように見えました。 それはお金が発生していないからかもしれません。ただの自己満足で、演技をしている自分に酔っているだけなのです。

しかしその芝居は、見るものに感動を与えず、もの凄く棒読みで、ただ発声練習を繰り返すだけの、ぎこちない芝居です。 あまりにもプロと違うので、私自身もかなり苦しみました。

たとえば、野球であれば高校野球からプロにいく学生も多いはずです。しかし高校演劇からプロにいく学生は聞いたことがありません。

それはなぜでしょうか。1つに指導者不足があると思います。本当にプロの役者を育てる指導者がいません。高校野球であれば、プロで活躍できる高校生を育てられます。しかし演劇部では育てられません。なぜならプロを経験したことがない人が指導者になるか、そもそも指導者がいないからです。また本当に目指すのであれば、学生は外部で育成を受けます。

このように演劇部という存在は、学生たちの自己満足感でできている部活とも言えるかもしれません。 中には本気で取り組む演劇部もあるかもしれません。しかしほとんどの演劇部は、レベルが低くプロでは到底通用できないでしょう。 プロと演劇部では大きな差があることをよく知っておいた方がいいです。また本当にプロを目指すのであれば、外部の養成所を利用すべきだと考えます。

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