劇団とプロダクションの違い
実は養成所や劇団とプロダクションには違いがあります。どのような違いがあるのかと言いますと、養成所や劇団は演技や歌や踊りの指導があります。一方、プロダクションには、そのような指導はありません。
なぜならば、プロダクションに属する人は、すでに演技経験者であり指導を受ける必要がない人達だからです。これまでに芝居の経験を積み、尚かつ実績ある人がプロダクションに属しています。
従って演技未経験者はいきなりプロダクションに入ることはあまりありません。あるとするならばスカウトされてプロダクションに入ることです。
その場合は、いきなりプロダクションに入ることもあります。しかし大抵は養成所や劇団で指導を受け、尚かつテレビや映画や舞台などで出演経験を積んだ人が、プロダクションに入ります。ですからある程度、実績が必要ですし、こちらが入りたくてもプロダクションに入れるわけではありません。
第一線で活躍する人達は皆プロダクションに属しています。どの人も、もはや指導を受ける必要がなく、オーディションもしくはオファーを受けるのを待つのみです。強いプロダクションほど役を取ってきます。養成所や劇団に入っている子も、芸能界で仕事をしていきたいのであれば、ゆくゆくはプロダクションを目指すのも良いでしょう。もっとも今は養成所でも〜プロダクションと言ったりしますが、先ほどにも申し上げた通り、養成所や劇団とプロダクションの違いは、レッスン指導があるかないか、そうして事務所の強力なバイパス(=人脈)があるかないかに左右されます。