子役をやって良かった


私は子役をやっていてつくづく良かったと思っております。当時は子役は不公平だなぁと思っていました。なぜなら子役の実績は必ずしも重視されないからです。スポーツなどの世界であれば、これまでの実績は高く評価され、次のステップにつながります。

しかり芸能界は今までにどんなに活躍しても、急に売れなくなることもあります。 つまり実績はそれほど重要ではないということです。これに気がついた時に子役は不利だなぁと思いました。

しかし違う道に進んだ時に子役をやっていて良かったと思うことがいくつもあります。1つは精神力が身についたことです。大人の世界に混じり子供が働くと、強い精神力が身につきます。強いプレッシャーの中で芝居をしていたことが、大きな自信の強さになるのです。

また人前でプレゼンテーションや交渉をすることも億劫ではありません。大人でも人前に立つのが苦手な人が多くいます。けれどもテレビの奥の何千万人を相手に芝居をしていたので、子役にとっては人前に上がるのも難しくありません。

さらに人の心を察知する能力も身につきます。感情を捉える仕事をしていたので、人の心の変化や感情を掴むのが上手いと思います。客商売の社会では大きくいかせられる武器です。

子役は人の3倍年齢を多く重ねると言われています。なぜならそのくらい大人な世界で揉まれ必然的に成長させられるからです。これは必ずしも間違いではないと私は思っております。それほど大人の芸能界の世界は大変ですし、自分を大きく成長させてくれる場だからです。

全ての子役が芸能界で生き残るわけではありません。けれども芸能界を生きた全ての子役はきっと違う世界でも活躍できる資質が備わっているはずです。事実、子役出身者の方が他のビジネスで大きく活躍することは珍しくありません。

実は当サイト運営者の私も小さいながらビジネスを持っております。他の世界でも子役時代の経験は大きな糧になっています。かなりの努力をしてきたので、何があっても冷静に対処することができます。子役の経験は一生物の財産です。子役を目指すお子さんをお持ちのご家族の方はよく覚えておいてください。

芸能界が全てではありません。しかしこの世界で一生懸命がんばったことは、たとえ芸能界を離れても必ずその後にいきてきます。決して芸能界を離れることに落ち込むようなことはありません。寧ろ次につながるチャンスと捉えてください。

このページの先頭へ